身長が伸びるとは?
そもそも身長が伸びるとは、どういうことでしょうか?
これはとても単純なことで、とにかく人間の身体の形や大きさの元になる骨が伸びれば、身長も伸びます。
筋肉がいくらついても、骨が長くならなければ身長は伸びませんよね。
骨が伸びる仕組み
では、骨はどうやって伸びるのでしょうか?
骨は、図のように大きくふたつの部分に分けられます。
骨端(骨の端の部分)と骨幹(骨の中心の幹になる部分)です。
成長期には、骨端と骨幹のあいだに骨端軟骨(骨端板)という軟骨があります。
この骨端軟骨が伸びることで、骨も長くなります。
つまり、身長が伸びるのです。
骨端軟骨は外側に伸びる一方、骨幹側(中心側)の軟骨は次第に骨化して、硬い骨になっていきます。
このサイクルを繰り返しながら、骨は成長していきます。
レントゲン写真での骨端軟骨 (骨端線)
レントゲン写真では、軟骨部分は透過して写りません。
両側の骨の部分だけが写るので、骨端と骨幹が離れているように見えます。
ここの離れて黒く写る部分が、太い黒線のようなので骨端線ともいいます。
18歳頃になると、骨端線にある軟骨がすべて骨になり、骨端と骨幹が密着します。
レントゲン写真では、すきまがなくなり、骨端線が閉じると言います。
こうして、骨の成長が終わって、身長が決まります。
下のレントゲン写真は、左が成人の膝関節、右が6歳女児の膝関節のものです。
成人では、軟骨が消失して骨端線がありませんが、6歳では はっきりと見えています。
出典:症状と病気の関係 【保存版】骨の成長の仕組み!骨芽細胞・破骨細胞とは?
https://medical-symptoms.net/archives/148