子どもの身長、気になりますか?
自分の子どもが、小学生になっても なかなか身長が伸びなくて、同じ年齢の平均身長より低かったり、クラスの中でも小さいほうから数えたほうが早い、といった状態だと、つい気になりますよね。
ウチの場合も、小学校中学年頃まではなんだか大きくならないなあと思っていて、だんだん気になってきました。
子ども同士でも、身長が低いとスポーツでは不利になりがちです。
将来、社会にでたときも、身長が低いことで直接の不利益はないにしても、本人がコンプレックスを感じてしまうのではないか、ということが心配でした。
それが、仕事や人づきあいに影響を及ぼさないとも言い切れません。
実際、アメリカの学会誌には、身長が1インチ(2.5cm)高くなると、年収が789ドル(約9万円)増えるという研究が発表されたといいます。
「人間、背の高さじゃない」と言われても、とても気になる話です。
また、女性は、自分とつきあう男性にある程度の身長を求めることは、口にはしないまでも、よくあると思います。
参考:東洋経済オンライン 2015年10月6日「身長が1インチ高いと年収が789ドル増える」
スポーツでの身長が高いことのメリットとは
とくに、スポーツをするうえでは、身長差による有利・不利は、たんに身長だけにとどまらない場合があります。
BMIを使うと、そのことがわかります。
BMIとは
よく肥満度などを測るのに使われるBMIという指標があります。
ダイエットに関心のある方は、参考にしたことがあるかもしれません。
BMIはBody Mass Index(ボディ・マス・インデックス)の略称で、「体格指数」と呼ばれることもあります。
計算値で肥満度や低体重であるかなどを判定します。
計算式は次のもので、身長はcmではなく、mで計算します。
BMI=体重[kg]÷ 身長[m]の2乗
日本肥満学会では、BMIが18.5以下は低体重(やせすぎ)、25以上は肥満と判定されます。
標準体重とは
BMIが22のときの体重が、もっとも病気にかかりにくい状態とされ、標準体重とされています。
標準体重を求めるには、上の式を変形して(両辺に「身長[m]の2乗」をかけます)、次の式で身長から標準体重が求められます。
標準体重[kg]= 身長[m]の2乗 × 22
この式で注目するのは、身長を2乗していることです。
身長差以上に体重差がついてしまう
たとえば、身長が150cmの人と、それよりも10%(1割)身長が高い人がいるとします。
10%身長が高いと、150cm×1.1=165cmになり、15cm高いことになります。
このふたりが何かスポーツをする場合、15cmの差があると、直接に接触するようなスポーツでは、当然 低い人はだいぶ不利になります。
バスケットボールでは、リバウンドのボールがなかなか取れない、サッカーではヘディングがなかなかボールに届かないなど。
さらに、直接に接触しないようなスポーツでも、体力的に不利になる可能性が高くなります。
先のBMIの標準体重を求める式で、身長150cmと165cmの人のそれぞれの標準体重を求めると、49.5kg と 59.9kg になります。約50kgと60kgです。
身長では10%の差であったものが、体重では約20%の差になっています。
身長を2乗するので、体重の増分が 1.1×1.1=1.21倍となるからです。
筋肉の量(パワー)は体重に比例する
筋肉の量は体重に比例しますので、筋肉でも20%の差があることになります。
つまり、身長が1.1倍だと、単純に考えて筋肉は1.2倍になるということです。
ということは、野球などの直接に接触しないスポーツでも、筋肉のパワーが1.2倍あると、プレーがだいぶ違ってきます。
なんといっても、20%アップですから。
球を投げる距離やスピード、あるいはバットを振るスピードなど。
実際、プロ野球選手も大成している選手は大柄な人が多いと思います。
なかには、小柄でも優秀な選手もいますが、同じようなプレーを続けていると、身体への負担が大きくなり、故障しがちになることもあります。
子どもの身長を伸ばすために
そこで、身長を伸ばす方法をいろいろ調べて、できることは試してみました。
その効果か、それとも自然の成長だったのかは、はっきりわかりませんが、中学生になる頃には、身長が伸びて平均よりは少し高くなっていて、ほっとしたものでした。
そんなわけで、同じように思っている人に少しでもお役に立てればと、調べたこと、やってみたことを簡単に紹介したいと思います。
順番に読んでいただければと思います。